夢の外から

いつか見えなくなる愛してるのために、現実から。

懐かしい匂いがしたので

帰り道。

懐かしい匂いがした。

苦しい匂いがした。

あの日の匂いがした。

心をくすぐる匂いがした。

 

ついこの間まで扇子で必死に首元を扇いでいたのに、このあいだ、一夜にして季節は変わっていて。また今年も、季節に置いていかれた。

あの日の匂いが、あのときの匂いがしたから。いてもたってもいられず、ちんたらちんたらフリック入力で文をしたためております。

 

特に何もなくても、愛を綴りたい日がある。

別にユンギさんに届いてほしいとかではないのです、てか届かないでくれ。届かないとは思うけど。こんな私の語彙力皆無クソデカ感情、永遠にユンギさんは知らないでいてほしい。

 

汗ばんだ手で抑えたタブレットで、あなたを初めて見た日。

ユンギと初めて検索した日。

シュガと初めて検索した日。

あなたのラップを初めて聞いた日。

 

そういう初めてまみれの2年前の日々には、いつもこの匂いが流れていたことを思い出した。

 


f:id:Shiomi_sg:20200920212047j:image

 

記念すべき私が初めて見たユンギさんのお写真。溢れ出る可愛さに驚きすぎて口をあんぐり開けて汗ダラダラ流しながらプロフ読んだ記憶が。こんな可愛い人がラッパーで、ツンデレだと…??こんな軽い感情しかはじめは持たなかったけど、今現在も確かに心のどこかに存在し続けている感情だから変な感じ。改めて見ても、とても可愛い。目尻のシワが、いとおしくて仕方ない。

 

だからなんだと。

いやほんとにただそれだけなのです。

ただ、懐かしい、と思っただけ。

 

秋の匂いは、私を焦らせる。

毎日が新しい発見だらけの日々の匂いだったからか、それとも嫌な思いを何度もしたときの匂いだったからか、気分が上がらないでだらだらしてしまう。

 

人は変わるだろ お前も変わったように

사람들은 편하지 너도 편했듯이

 

私の大好きな歌詞の一つをここで。(唐突)

ユンギさんに優しく話しかけられてるように感じて好きです。

 

私だって変わっている。過去に合わせる必要はない。って自分をなだめる材料になってくれるユンギさん。ユンギさんの歌詞には共感と慰めがあると思う。あと痛み。痛みを含んでいて、それが私の感じる痛みを代弁してくれたかのように自分と重なって、あれユンギさんと私同じ…?とちょい失礼なこと考えた。

 

それでもこの空気に浸っていたくて、なんだか最近うまく行かない。

 

ユンギさんのおかげでつまらない日々に色が付き、なんとか生き抜けているというのに、ユンギさんのことで辛くなる自分もいる。

自分の救世主であるひとに、救われ、生かされ、心をずたずたにされる。なんだかよくわからないけど、どれもこれも、全部好きだからなのかな。でも好きという言葉、難しい。好きの中に込められた想いが人それぞれ過ぎて、よくわからなくなりそう。

 


f:id:Shiomi_sg:20200920212255j:image

 

楽しそうなユンギさん。

私は泣きそうになりました。

でもギター持ってきたことに驚きすぎて涙も止まってしまったのかも。目をめいっぱい開けてカスカスのァ…という声を上げることしか出来ませんでした。ごめんなさい。

 

あなたの幸せは、私の幸せ。

でも私の幸せは、あなたの幸せにならない。

けど、私の幸せの殆どはあなただから、イコールで繋いでもギリギリ問題ない。

それくらいに、あなたが幸せであることは私にとって大切で。

 

ふとした日常みたいな瞬間で、ふっと笑みをこぼすあなたは儚くて愛おしい。

その笑顔の全てを見る日は来ないけれど、ただ、あなたが幸せを感じる瞬間が、明日は今日より少しでも多くなりますように、と隣の国から願うばかり。

 

 

でも、ユンギさんにとって心の痛みは大切なものだと思ったのです。私は。

さっき言ったとおり、ユンギさんの音楽には痛みがある。

 


f:id:Shiomi_sg:20200920212305j:image

 

私がリアコを自覚したきっかけがD2のリリースなのだけど、その時のユンギさんに対して流した涙の量をなんとなく思い出したくなくて、というかまたワンワン泣いてしまいそうだからミクテをみっちりきっちり聴く、ということを最近なかなかしていなくて…。でも少しづつ大失恋ムードが落ち着いたから、という理由でこの間ミクテを全曲きっちり聴き直ししたのですが、案の定涙ぼろぼろ。

好きが溢れて、たまらなかったのです。好き、という言葉しか出てこないほど。

 

そこで、ユンギさんの痛みをより深く理解することができた気がして。いや私が到底理解できることのないほどのものだとは分かっているけれど。ミクテの音楽はユンギさんの傷跡で魂だなと。自分の消えない傷跡は、悲しいことに自分の一部となって離れない。それをユンギさんは時間をかけて癒やし、傷跡として残ったものを音楽とし、その音楽で、聴く人を癒やしている。痛みが姿を変えた音楽だからこそ、より様々な心の傷に対応できるのかな、万能薬。

 

ユンギさんの書いた歌詞と自分がリンクした瞬間、ユンギさんの痛みが分かって、ほんの少しかもしれないけど、分かって。ユンギさんもこの痛みを経験したのかな、こんな辛い思いをしたのかな、とぼろぼろ涙流した。その時私は精神的にかなり参ってたもので、(いや今も参ってるけど)毎日辛くて仕方なかったのだけど、ユンギさんにもこんな日々があったのかと思うともっと辛くなった…。

だけど、確かに曲に傷を癒やしてもらっていた私はいるし、なんだかんだいっていつもありがとうの一言にまとめてしまう。

 

あまり秋の空気とは関係ないけれど、ミクテの効果もあり、よりむずむずする何気なくない日常を過ごしている。

うう、また次聴き直す日は来るのだろうか…。一曲だけなら聴けるけれど、まとめて摂ると多分寝込む。

 

ユンギさんにとって、たくさんの心の傷跡は、魂そのものなんじゃないか。

ユンギさんが苦しいと思う回数は減ってほしいけれど、やがてそれが音楽となるのならば、と考えると簡単に言葉を発せなくなる…。

傷跡を、魂を、音楽に吹き込んで世界中に送り出すユンギさん。音楽で、傷ついた人を優しく包み込めるユンギさん。

 

ユンギさんは、私のことを何一つ知らないし、私のことを完璧に理解できるわけでもないけれど、誰よりもよりも私を慰めて、包み込んでくれるひと。

 

その痛みがやがて音楽に変わるとしても、ユンギさんが辛い思いをしているというのは嫌ですから、せめて身体的な痛みは減りますように…。ものもらいが出来たと教えてくれたとき、なんてものもらいだユンギさんが痛がっているぞ消え去れ…と願っていた(キモい)でも眼鏡大好きだから眼鏡出現率増えてちょっとうふふしてしまった。ごめんなさい。

爪噛み癖が治ったと聞いたときはほんとに嬉しかったです…。痛そうな爪を見るたびに心がやられてたので、よかった…よかった…とグスングスンしました。

 

長文なのか実はそうでもないのか分からないけど、終わりにしよう、止まらなくなる…。

 


f:id:Shiomi_sg:20200920212327j:image

 

懐かしい匂いがしたので、あの時みたいに、あなたを見つめてみた。

結果、もっと恋に落ちてしまったよ、ウウッ…。そして大失恋…ウッ…

 

漠然と、ユンギさんかっこいいと思っていたあの日々。

時が流れても、言葉に出来ない想いだらけで、それは増えていく一方なのです。

 

 

今日は昨日よりも、あなたを好きでいます。

明日は今日よりも、あなたを好きでいます。

 

私が嗅いだ「懐かしい匂い」をユンギさんも嗅いでいたとしたら、どうか、いいこと、嬉しいことを思い出していますように。

どうか、この匂いが、ユンギさんにとって、辛いことを思い出させる匂いじゃありませんように。

 


f:id:Shiomi_sg:20200920212332j:image

 

宛先は空白にして、

夢の外の、懐かしい匂いの中から。

 

2020-09-20 塩未